Special Process 特殊工程

特殊工程とは、製品が完成した後で得られる品質の適合が、非破壊試験では100%検証することが出来ないものであり、計画通りの結果を出すことが可能であることを、「プロセスの妥当性確認」により実証が求められる工程である。

 

                             

ISO9001 7.5.2項に基づいた企業内マニュアルの例

7.5.2 製造に関するプロセスの妥当性確認

製造の結果がその後に検査できない工程、または引き渡し後に不具合がわからない工程(特殊工程)については、製造部担当者が妥当性確認を行う。妥当性確認により、これらの工程から計画通りの結果が得られることを実証する。製造部担当者は特殊工程を以下の通り管理する。

 

  1. 特殊工程の適切性、妥当性、有効性を判定するための基準、および承認するための基準を定める
  2. 承認された設備の使用、および資格認定された作業者による作業を行う。
  3. 「QC工程表」「作業手順書」に定められた方法、作業条件などを「特殊工程記録」に記録する
  4. 作業者、作業日、使用設備、作業方法、作業条件などを「特殊工程記録」に記録する
  5. 時間の経過とともに必要と判断した場合は、プロセスの妥当性の再確認を行い、手順を見直す。

上記の項目は、全て書面化と実演による実証が必要である。

ISO9001 7.5.2項に明記されている妥当性の確認の方法として、第三者機関から認証を受ける事でも確認され、実証となる。


DIN6701とは

接着接合の特殊工程管理規格認証。
鉄道産業向けに発行された接着接合の品質保持規格であり、2008年からDE(ドイツ鉄道)が導入している。DIN 6701認証取得は、接着接合による製品を生産する企業は、ドイツ鉄道産業では必須。また、欧州全体でも実質的に拘束力のある規格として機能しており、多くの企業が認証取得を目指している。2020末にはEN規格として発行される見通し。中国をはじめ、アジア各国への普及も始まっており、接着接合に特化した特殊工程管理規格の制定より、接着接合の信頼性向上に寄与している。


DIN2304とは

基本はDIN6701と同等だが、一般産業(自動車・航空・船舶・風力電・電子機器など)向けに発行された接着接合の品質保持規格認証。2013年に発行されたが、現在すでに欧州各国の自動車メーカーを始め、その他の産業でこの規格を導入している。ただし、DIN 6701の様に拘束力は持たないが、メーカー主導で必須になる場合がある。DIN 2304は、現在ISO化が急ピッチで進められており、2020年末に正式に決定される見通しである。発行は2021年以降。これには、コンポジット素材の台頭が背景にある。


JISQ 9100とは

ISO9001に航空宇宙防衛産業における特有要求事項を追加した品質マネジメントのJIS規格。 JIS の規格書には、ISO9001の要求事項はすべて含まれている。 太字斜体で国際的に共通な航空・宇宙・防衛産業界特有の要求事項が追記されています。国際相互認証であり、米国ではAS9100、欧州ではEN9100。

取得要求
(取引には取得が必須)

ボーイング、エアバス、ロールスロイス、三菱飛行機

取得推奨

IHI、川崎重工、富士重工、三菱重工

品質要求として採用

NASA、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、防衛庁